- 生年月日
- 1950年9月25日
- 血液型
- O型
- 職業
- 女優
偏屈、頑固、我儘、自分勝手、猫好き、料理好き、ひとり旅好き、本好き、手仕事好き、乗り物好き、旧車好き、植物好き、辺境好き・・・。
紙芝居が終わって、そこにいた子どもはみーんないなくなり紙芝居やさんもいなくなったというのにひとり立って眠っていたという話し。
自分が育てていいと貰った花の苗に雨が降ってる中、傘をさして水やりしていたという話し。
階段の踊り場で木漏れ日の揺れ動くのに合わせてスカートをヒラヒラさせ一人で踊っていたという中学時代の恩師の話し。
「アイツのそばに行くとボォォって音がする」と言われていたほど鈍臭かったらしい。
学校が嫌いで嫌いで小学校・中学校と高校1年まで頑張ったが限界。
ここではないどこかに行かなくてはと思い探し探しているうちに「劇団員募集」に目が止まり、親に内緒で受けてみました。
演出部・文芸部は18歳以上、16歳のわたしには演技部しか応募できなかった。
なぜか受かって学校に行かない理由ができ親を説得。
劇場が世界となり劇場の暗闇がいちばんの居場所と思った16歳から22歳までの時間は今振り返っても夢のような特別な時間でした。
国も時代も人種も男女も何もかもから自由でいられる「舞台」に夢中でした。
初恋の人はロチェスターさん。Jack London。熱中したのがJohn Lennon。
その後、本人の意思ではない「成り行き」でテレビ・映画・その他諸々たくさん「仕事」をしてきました。
今、67歳。
残りの時間かけて「小さなラジオ」を大切にしていきます。
緑の芝生に薄ピンクの桜の花びら。
その上に果物と野菜で作った「NO WAR」の文字。
これは私が撮った写真の合成です。
リトアニアという国をご存知でしょうか。ラトヴィア、エストニアと一緒にバルト三国と言われる国。
カウナスというリトアニア第2の都市に杉浦千畝記念館があります。
そうです、「日本のシンドラー」とも呼ばれるあの外交官・杉浦千畝がいた元・日本領事館です。
第二次世界大戦中に本国の意に反してユダヤ人を助けるために「命のビザ」と言われる日本国の通過ビザを発給し、日本人として唯一イスラエルから「諸国民の中の正義の人」として表彰された杉原千畝さんです。
今でこそ日本人が誇る日本人のようにその存在が尊いものとして遇され映画にもなっていますが、杉浦千畝さんがご存命の頃はそうではありませんでした。
通過ビザを得ようと命乞いするユダヤ人のために幾度もビザ発給の許可を日本の外務大臣に願いますが許されず、領事館の周りに押し寄せたユダヤ人を見捨てることができない杉浦千畝さんは強制退去させられるまでの1ヶ月間に渡り、「命のビザ」を発給し続けました。
それによって命が永らえたユダヤ人たちの子供、またその子供たちに命の恩人「Sempo Sugihara」として語り継がれ偲ばれています。
が、戦後の日本ではそうではありませんでした。
本国の許可なく勝手な行動をした、国賊だと非難されていました。
1985年1月18日、イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で日本人初で唯一の「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞しました。
が、千畝の名前が世界に知られるにつれて、日本では賞賛どころか政府の訓命に反したとして「国賊だ、許さない」などの声も多かったそうです。
私の連れが日本・リトアニア友好協会の会長をしている関係からリトアニアには二度、行ったことがあります。
最初の時、公式訪問として10数人の団体でリトアニアのあちこちを旅しました。
私は生来の、団体行動が大の苦手の我儘・自分勝手なので、ついつい、団体から離れてひとりになってしまいます。
この時もそうでした。
建物内では杉浦千畝さんの事実を細かく教えてくださる説明が続いていましたが、なんとなくいつのまにか支援の規模を大きくする・しない・・・と言った微妙なやりとりに変化していって空気が重たくなっていったので、ふと、私は外に出てしまいました。
肌寒い外の空気に震えながら立っているとヒラヒラとヒラヒラと舞い散るものが。
そこには思いがけず桜の樹があり、その花びらがヒラヒラ舞い散っているのでした。
まさにこの場所で、命が繋がるかどうか、通過ビザを手に入れられるかどうか待っていた多くのユダヤ人たちの「震え」を感じました。
また、一方で、自然はそんな人間の思惑などと関係なくただ自然の流れでその時を刻んでいるだけだという実感もあり、わたしはただ、桜の花びらの舞い散る肌寒い外で突っ立ていました。
この時撮ったこの緑の芝生に薄ピンクのヒラヒラ写真は私にとって特別な一枚になりました。
料理が好きな私は台所にいる時間が長いのですが、ある時、ふと、この文字を作りました。
「NO WAR」Nはオクラとセロリ、Oはリトアニアで買った赤い琥珀のブレスレット、Wは干しぶどう、Aは大根の葉、Rは本物のさくらんぼとガラスのさくらんぼとシメジ。
「小さなラジオ」のサイトを作るにあたって、基本のイメージを作ろうと考えている時に、
この2枚の写真を重ねようと思いつきました。
寒いものと暖かいもの。
命があるものと命を失っていくもの。
意味があるものと意味のないもの。
生きてる間にしか感じられないもの・・・が写りこんでいると思ったりするのですが、
どうでしょうか?